理性を有する動物はすべて退屈するものだ。
プーシキン 「ファウオスの一場面」
赤ちゃんを育てるということは、定期的に縦抱きをして、ゲップを出させる行為を繰り返すということである。
縦抱きをして、赤ちゃんの背中をポンポンと叩く。
しばらくすると「けぷーー」とかわいいゲップが出る。
場合によって、しばらくすると寝る。もしくは落ち着かず、もう一回「けぷーー」となる。
とりあえず、かわいい。
しかし退屈である。
間違いなく退屈である。
スポンサーリンク背中を叩くリズムが単調だと退屈する問題
縦抱きしているときに、みんな、赤ちゃんの背中を叩く。で、やってみるとわかるんですけど、これがまた、とんでもなく退屈するんですわ。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。

(リアクションなし)
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。

(リアクションなし)
ポンポン。
ポンポン。
ポンポン。
・・・繰り返し。
ってなもんだから、この退屈具合といえばかなりのものですね。
最初こそ、赤ちゃんの様子を熱心に観察して、ゲップが出るのまでの一挙一動を把握しようとするのだが、その集中力では体力がもたない。だから必然的にほどほどの熱心さでポンポンをするようになる。すると、すべからく理性的な大人である親には、絶対的な退屈との闘いが待っている。
そしてこういうときに、多くの人間は「クリエティティビティ」を発揮する。
たぶん、どの親御さんも「赤ちゃんのゲップを出すときにポンポンするときのリズム」に関しては、自分を退屈させないためのバリエーションを色々と持っているように思う。いやいや私はやってない、と思っても、私は子どもにリズム感をつけるためだから、と思っても、どちらにせよ退屈ついでに無意識にやっている可能性はある。
ポンポンを単調なリズムで延々と繰り返せるほど、人の脳みそは退屈には強くないのである。絶対にやっている。もう断言しちゃう。
そんなわけで、(前置きが長くなったが)今回は満を辞して、私の蔵出しポンポンリズムのネタをご紹介しようと思います。
赤ちゃんのゲップを出すときにポンポンするときのリズムネタ
まずは王道から。
「ポン・ポン・ポン ポン・ポン・ポン ポンポンポンポンポンポンポン」
このリズムによって、単調なポンポンによる精神的破壊が一気に解決する。あと学生時代の体育祭を思い出す。
ポン・ポン・ポン(あらよっと)ポポン・ポポン。
日本人の魂がくすぐられる。だんだん力を込めてポンポンしたくなってきますが、赤ちゃんですので、それはやめてあげてください。
チーチッチ・チーチッチ..のところをポーン・ポポとやると心地よいです。
夜中のゲップは、自分がスパイになったかのようなスリルを感じます。
「ゲップーがでーるとーこ、見ーてみーたいー」
「だしてーだしてだしてー・だしてーだしてだしてー・だしてーだしてだしてー・だして」
「いい男・いい男・ゲップをだしてもいい男」
など。
とりあえずSportifyで、「John Coltrane」かなんかを流して、サックス風に熱く指先でトントンする。
なるべく気持ちはスウィング。もちろん赤ちゃんへの配慮は忘れないように。
リズムを刻むことから方向性を変えて。
赤ちゃんの背中を道に見立てて、指ダッシュしてみます。するとほとんど背中を叩けていないことに気づくでしょう。
しかも2秒で飽きます。「オレはなにをやってるんだ..」 と思わずにはいられません。
こんな感じです。
重要なポイントとしては、赤ちゃんのゲップの出やすさに特に影響しないです。出やすくなるわけもなく、出にくくなることもないようです。
時期がきたら「けぷー」となります。
ただし、(ことJAZZに関しては)妻に心配されますので、その辺への配慮が必要でしょう。


スウィングしてのってるだけ

(精神的に)大丈夫?

みなさんはどんなポンポンリズムをお持ちですか?