こんにちは。たまに書く夫です。定期的に男性側の目線でも、何か書けたらいいなと思っています。
今回は、妻の「妊娠の期待」にどう応えたらいいかの話。
女性はあらゆるものへの「期待」を言葉に出さずに待つ生き物です。
自分にとって真剣でセンシティブな内容であればあるほど、その期待を露ほどにも外に出しません。
そして男性は、女性が抱いている「期待」にまんまと気づかず、しびれを切らした相手から怒られる生き物です。
私の妻、ピノ子も、もちろん言葉に出さず期待する女。
そして、私、みなみのひげも案の定、妻の期待に気づかず怒られる男。
付き合ってから、はや6年。
誕生日
記念日
クリスマス
ホワイトデー
結婚(プロポーズ)
などなど。
すべてにおいて「なんで気づかないの?」となるまで、彼女は楽しみにしていることを悟られまいと、ひた隠しに期待してくれていました。
そして私も(ある意味期待に応えて)、「え?そうだったの?」となるまで、彼女の期待にはまったく気づかず、やらかし続けてきました。
しかし、さすがに6年も一緒にいると、私だって多少は妻の「期待」にうっすら(本当にうっすらですけど)気づけるようになります。
今回は「子ども」。
妊娠です。
クールな発言から、期待値MAX発言へ
結婚した当初は、

と、クールな発言をしていたピノ子さん。
しかし、1年経ち、2年経ち、友達夫婦が妊活をし出したり、地元の友達が妊娠・出産したことを知る頃には、





完全に子ども欲しいモードになっていました。
MAXです。
妊娠への期待値がMAX。
こういうとき、夫である私は彼女の期待に対してどう対応したら良いのでしょうか。
妻の熱量、夫の熱量
いったん、私の話をします。
まず人並みですが、子どもは欲しいです。
家族が増える。いいことじゃありませんか。
私は在宅で仕事をしている人間ですが、仕事の邪魔になるから育児は嫌とか、そんなことは思いません。大学時代は介護を勉強していましたので、(高齢者向けだけど)オムツ替えやら、食事介助やら、別に抵抗はございません。子ども大好きー!ごじゃベロベロバオーンみたいな感じではありませんが、子どもも好きです。
しかし、これだと足りない。
何が足りないかって、妻に比べて熱量が足りない。
一般的によく起こるのは、妻に「あなた、本当に子どもほしいの?わかってるの?本気度が足りない!」的なことを言われるやつ。
夫である私の
「子ども?好きだよ!子どもできたら嬉しいねぇー」
という子どもがほしいと、
妻の、
「女という生き物として、全力で欲してやみません」
という子どもほしいは、もう見ていると、モチベーションが根本の部分で違います。
やはり女性の「子どもが欲しい」という感情は、性別がもつ、ある種避けがたいとも言えるくらい強い使命感からきているように思います。
ピノ子さんも、子どもが(MAXで)欲しくなるまで、

なんてクールなことを言っていたのに、頃合いがきたらキレイに撤回したわけですから、こりゃ相当なものです。
(しかもさっき聞いたら「そんなこと言ってたっけー??」だってさ。ビックリだよもう)
私がどんなに理性的に気持ちを積み重ねて、「子ども欲しい」と思っても、あの本人すらコントロールしきれない「欲しいーーーー」という思いにはさすがに追いつけません。
妻の期待値がMAXだと、それに私が気づけたとして。
正直、埋められない熱量差。
プレッシャーが募るばかりで何もできません。
白旗です。
妻には申し訳ないが、マイペースを維持させてもらう
さて、そんな状況の中で、妻『MAX』に対し、夫『白旗』では、人間関係もギクシャクしてきがちです。
そんなとき、私(夫)はどうするべきか。
妻には申し訳ないと思いますが、意識的にマイペースを維持させてもらいます。
妊活に協力して良い夫と思ってもらおうとか、妻の不安を少しでも取り除いてあげようとか、そういったことがもし面倒に感じたらやめます。
ひどいと言われようが、あえて、妊活に努力するよりも、まず自分の楽しみを優先させます。


とかもし言われても、心を入れ替えません。
なぜか?
1つ、
妊娠・出産・子育てにおいて、男性は理性的に行動をするのが得意な性別だから。
2つ、
男性の妻に対するメンタルは、思っている以上に「豆腐(ヘタレ)」だから。
妻はある種の天才である
女性は、妊娠・出産・子育てにおいては、ある種の天才となります。
何も教わらずとも、反射的に自分や我が子の利益を優先した行動を取れちゃったりもします。反射的にとか、うらやましい。
一方で、天才がゆえに、女性は色々な部分で消耗します。
妊娠で心身が著しく変化もします。思わぬことに疲れます。理性的な判断も誤りやすい状態になります。
周辺の検討すべきことを、考えられるように
妻がそんな状態になったときに、代わりに冷静さを発揮できるのは夫(かつ鈍感)である男性の役割です。
妻は、もともと冷静な状態なら、色々な可能性を検討して考えられるマイペースな人ですが、「子供が欲しい」となったときは、子供ができるために最短になるやり方で、目の前のことに力を尽くす感じでした。
そうしないと不安が強くなる(?)のか、周りの友人たちと自分を比べだして焦ったり、自分の年齢のことばかり考えたりと、普段よりも冷静ではないようでした。
一方で、子どもを作るタイミングとか、生活の変化へどう対処するかとか、夫婦のコミュニケーションの変化とか、親族の関係とか、経済的なこととか、「子どもを作る」ことに対して周辺の検討すべきことってけっこうあります。それも含めて、どうしていくのが結果的に良い人生選択になるか。
このへんは、男性側が冷静さをもって考えて、判断していったほうがいいんだろな、と思いました。
怒ったときの女性の言葉は、驚くほど鋭利
そしてもう一つ。
男性は身体がたくましく育つ割に、心は豆腐メンタルです。
こと、配偶者に対しては、意外と女性よりも繊細で傷つきやすい生き物だと思います。
これを自覚していないと、妻が感情的になったとき、毎度、真正面からぶつかって、その言葉に傷つく。グサッ。
そうすると、もはや妊活どころではない状態になってしまいます。
怒ったときの女性の言葉は、驚くほど鋭いです。
言葉への切り返しも、傷つきやすい言葉選びも、論理を超えて、本当、こちらも天才的。
夫への配慮?
ゼロだよ、ゼロ。
だって彼女たちは、天才モードで、そんな余裕はないのですから。
夫のマイペースが見られると安心する
でも、自分がどのくらい冷静じゃないのか、不安定なのか。女性は、自分の感情の状態把握については、とても理性的。
色々と怒りをぶつけても、喧嘩になっても変わらない、夫のマイペースを見られると、気持ちが一回りしてケロッと落ち着くようです。
かえって相手のペースに合わせて、いい夫を演じようとするほうが、「演じてるでしょ」なんて言われちゃったりしてね。うまくいかないもんだ。
天才は、自分の「不安定さ」に苦しむもの。
なので、それをプロデュースする夫は「安定」して、自分らしいペースを提示してあげるのが、結果的には良いんじゃないかなと思いました。
まぁ自由すぎて家に帰らないとかはダメだと思うけど。